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沖縄在住mueの映画話など。

別館「好奇心は猫を育てる
「ドラゴン・タトゥーの女」 次作はいつ公開なのかしら。
スウェーデンのジャーナリストだったスティーグ・ラーソンの手による原作「ミレニアム」という小説は、各国でベストセラーとなりました。3作目まであります。
ラーソンは自身の作家としての成功を見る前に急死してしまい、残念ながら3部までしか出版されていません。

【あらすじ】
雑誌「ミレニアム」のジャーナリストであるミカエル・ブルムクヴィスト。彼は大物実業家ハンス=エリック・ヴェンネルストレムの不正を暴こうとして相手の罠に落ち、名誉棄損で有罪判決をうけてしまう。
苦境にたたされた彼の元に、スウェーデン実業界の頂点に立つヴァンゲル家から、30年前に行方不明となったハリエットという女性の調査依頼が舞い込む。
調査に乗り出したミカエルは、ヴァンゲルの依頼で自分の素行調査を行ったというリスベット・サランデルの存在を知る。違法調査をした部分はあるが、彼女の調査報告書の精度の高さに感心したミカエルは、リスベットを調査助手として雇う事にする。
24歳ながら子供のような細い体つきをし、刈り込んだ髪や数々のピアス、ドラゴンやスズメバチのタトゥーをいれ、他人と交流しようとしないリスベットだが、ヴァンゲル家の調査には興味を示しミカエルの助手として働き始める。
当初ハリエットの失踪を調査していたはずの2人は、次第にヴァンゲル家に隠された忌まわしい事実に気づき始め、同時に命を脅かされるようになる。

というお話。

実は原作にどっぷりはまり、本は徹夜で一気に読んだのです。
第4部が無いのが切なくて仕方ないくらいに、原作大好きです。

最初は原作の印象から、主役の1人である何故かモテモテの不惑男性ミカエル・ブルムクヴィスト役が、ダニエル・クレイグだなんてマッチョすぎる! と思っていました。
でも不思議。007のボンド役よりもマッチョじゃない感じ。あら、意外といいかも。

そしてヒロイン、リスベット・サランデル役のルーニー・マーラ。原作のリスベットは人格障害とでもいわんばかりのレッテルを貼られて生きている子なのですが、だからって眉なしにすることないじゃん、と思ってのです。
スウェーデン版の映画では主人公はもう少しちゃんとした外見してるのに。
でも、映画の後半で「あ、なるほど。効果的」と思いました。変身しちゃうと印象が全く違う。

ミカエルの親友というか愛人というか、出版社「ミレニアム」の共同経営者である美人エリカ・ベルジェがなんとロビン・ライト。これはなるほどのキャスティングだと個人的には思ったのですが、原作と違って映画だとほんのちょっとしか出てこないんですよねー。
原作ではバランス的に結構重要な存在です。

私はまだスウェーデン版の3部作を見ていないのですが、これはこれで結構楽しめました。
原作に忠実な部分と、原作を大きく変更した部分と両方ありますが、とりあえず次がとても楽しみです。
それまでにスウェーデン版を見ちゃうつもりです。

原作を読んでから見るもよし、見てから原作にあたるのもよし。
ただ長い映画なので、原作を読んでからのほうが展開にはついて行きやすいかもしれません。

あ、オープニングの映像が秀逸です。個人的にテンションあがりまくりでした。

それから、結構残虐なシーンがはっきりと映し出されますので、苦手な方は覚悟するか回避したほうが良いと思います。
原作を読んで分かっていた私でも、ちょっと凹みました。
| mue[ミュー] | 【ビデオ・DVDで観た映画】 | 17:51 | - | trackbacks(1) | -
「TIME」 設定はおもしろいけど雑。
 ジャスティン・ティンバーレイクが主演。

 海外予告編で見てからけっこう経つ。やっと日本公開。遅いよ! と思いつつ結局公開からちょっと時間をあけて見てきました。

 設定がおもしろいのです。まさにSF。

 人は遺伝子操作技術の発達により25歳で成長が止まる。以後腕に表示されるカウントダウンデジタル時計によって「寿命」が分かる。「時間」は「寿命」でありそのまま「通貨」ともなり、人々は毎日労働対価として「時間」を得ながら生きながらえている。
  ジャスティン・ティンバーレイク演じるスラム街で生まれ育った主人公ウィルは、ある晩バーで「富裕層」の男が自殺行為に等しく「時間」を見せびらかしてギャングに絡まれたところを助ける。
 男はウィルに全ての時間をプレゼントして死んでしまう。
 有り余る時間を手に入れたウィルは富裕層の住まうエリアに出向き、美しい少女シルビアと出会う。
 しかし突然大量の時間を手に入れたウィルに「 時間監視局員 」が目をつけ、彼は世の中の不公平を正そうと、シルビアを人質にして逃亡する。

 富める者には永遠に等しい時間。貧しい物には睡眠すら恐怖となる世界なのです。

 みんなが25歳時の容姿のまま。だからおじいちゃん、おばあちゃん、父母であろうとも若々しい姿。
 世間知らずのシルビアはスリルのある人生にあこがれて、ウィルに惹かれる。
 ウィルも惹かれたシルビアを人質にしてしまう。
 ロミオとジュリエット的な身分違いの恋に進展していくのですが、イメージとしては「レオン」の2人の関係みたいなものです。
 アマンダ・セイフライドのきつい顔立ちはレオンの時のナタリー・ポートマンみたいだし。
 しかし何となくそこからが雑。

 シルビアの父親が経営する時間銀行から時間強盗をするのですが、何故か捕まらない。
 警察という機構が存在しないのかと思うほど、「 時間監視局員 」しか出てこない。
 だから後半はシルビアも強盗犯でしかなくなっちゃいます。
 その辺、時間が寿命に直結しているのだから、終わりのない強盗ごっこになるだけで、世界は混乱するよなーと真面目に考えてしまいました。
 もう少し「時間が寿命につながる」という根本を覆せるような展開があればおもしろいのに、と思いました。

 時間監視局員がキリアン・マーフィーなんですが私の中でいつまでも「プルートで朝食を」のイメージが抜けないので、なんだかオトコマエな役だといつも笑ってしまいます。
| mue[ミュー] | 【劇場で観た映画】 | 22:33 | - | trackbacks(0) | -
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 子供なりの儀式
 映画館のそばを通りかかったときに、子供が顔に両手をあてているポスターが目につきました。

 ポスター上部に書かれた「トムハンクス」「サンドラブロック」の文字。
 そして「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というタイトル。

 ざっと映画館のHPでみたあらすじは、「9.11で最愛の父親を失った少年が、父親のクローゼットから見つけた鍵に合う錠前を探す物語」とありました。

 内容が全く見当のつかないこの映画、を見てきました。

 予想以上に辛い映画でした。

 トム・ハンクスは父親役、サンドラ・ブロックは母親役です。

 9.11のテロで突然最愛の父親を失った少年。
 1年後、父親の部屋で偶然みつけた小さな鍵と、それが入っていた封筒に書かれていた人名らしきもの。それだけを手掛かりに自分なりの調査を開始します。
 父親が隠していた鍵の謎を解くことが出来れば、何かが変わると信じているのです。

 少年は聡明ですが、少し内向的で対人が苦手な面を持っています。一方でとても頑固で、直情的な面や生意気な部分もあります。そういう特徴を強調するためか、アスペルガー診断にも連れていかれて「不確定」と診断されたという説明もありました。
 彼は父親が突然いなくなったことを頭で理解しています。
 でも気持ちが追い付いていないのです。

 彼は、ビルが崩れる瞬間まで父親が残してくれた留守番電話のメッセージを、母親に聞かせてはいけないと思い新品の録音機を購入して交換してしまいます。それを天袋に隠して時折聞いては涙を流し続けます。
 平静を装っていても、自分を傷つけてしまったり、人に対して暴言を吐いてしまったり、自分自身のコントロールを失うような場面もあります。

 すべては大きな喪失をやりすごすための儀式。そう感じました。

 母親や誰かに助けを求めたり、何か心の拠り所を代替として求めたりする術を知らないから、自分ひとりで背負ってしまっている。そして時折その重さに潰れそうになる。
 後悔と自責。混乱。
 見ていて、これは映画だけれど、あの事件の後多くの人々が同じように苦しんだのだろうと感じました。
 特に上手く感情を表現したり伝えたり出来ない子供たちの心の問題はどれほど深刻だっただろうかと。

 後半、少年は大きな告白をします。
 インターネットでみつけた映像。そしてあの事件当日の自分の行動。
 どちらも決して少年の責任じゃなくて、誰も責める事の出来ないものなのに、少年にとっては口にすることすらできなかった重大な思い。とても痛々しいものでした。
 
 とはいえ、終盤の素敵な展開で見ている人の気持ちは少し救われます。
 ただ映画全編を観終わって思うのは、どこかでまだずっと苦しみ続けている人が居て、映画のようにすすんでいけるとは限らないということ。
 9.11の直接的な映像はごくわずかでした。それは見る人への配慮も多分にあったのだと思います。

 不思議なキャスティングだと思ったのですが、何となく母親がサンドラ・ブロックで良かったと思いました。イメージ的に「強く明るい女性」で良かったと思ったという意味ですが。

 映画のタイトルはスクラップブックの題名でした。でも意味わかんないけどね。 
 子供と向き合う大人には見てほしい作品だと思いました。
| mue[ミュー] | 【劇場で観た映画】 | 16:48 | - | trackbacks(1) | -
「あなたは私のムコになる」 サンドラ、犬の舞い。
サンドラ・ブロックのラブコメは安心してみられるなぁ。
と、しみじみ思った作品でした。

出版社の敏腕「鬼」編集長マーガレット(サンドラ・ブロック)。40歳独身の彼女。多忙な日々の中でビザの更新を怠ったカナダ人の彼女は、ある日国外退去を命じられてしまう。キャリアとプライドを守るため、咄嗟の思いつきでいつも散々無理難題を命じてこき使っていたアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と「私たち実は恋に落ちて結婚するつもりだったんです!」と宣言する。
無理矢理の「命令」を「昇進」との天秤にかけられたアンドリューはしぶしぶ承知。移民局の疑いの目を晴らすべく、アンドリューの実家に「婚約者」として滞在することに……。

という話。

サンドラは相変わらず「鬼」とか「敏腕」とかそんな感じ。
彼女の出る「ラブコメ」ってラブ要素よりもコメディ要素のほうが上回っていると思います。

アンドリューの実家が実は地元アラスカの名家で、マーガレットはそこでまず気後れ。
そして90歳の祖母や母親が彼女をとても歓迎してくれる。
代々の花嫁が着ていたドレスもお直ししてくれることに。
暖かな「家族」につつまれて、マーガレットは自分の「欺瞞」に耐え切れなくなっていくのです。

最後の飛行機一連のシーンの展開はちょっといただけなかったけれど、
全体的にほんわかいいお話。

サンドラが犬を抱えて踊ったり、お尻ダンスのごとく踊り狂ったり、
サービスシーン(?)満載。
あ、そういやヌードシーンもありました。案外珍しい気がしたのですが、そうでもないかな?

女同士で「ありえないわー」とか「惚れるー」とかギャアギャア言いながら見るのが楽しそうな、ライトな作品でした。
男性には共感されないかも、と思ったけどどうなのかなー。
| mue[ミュー] | 【ビデオ・DVDで観た映画】 | 22:15 | - | trackbacks(0) | -
「フェイク・クライム」 キアヌの出演作の落差。
ヘンリー(キアヌ・リーヴス)はハイウェイの深夜料金所で働き、淡々と人生を過ごしている。
ある日ハイスクール時代の同級生に頼まれて野球の助っ人に出かける。しかし実は彼らの目的は銀行強盗。車で待機していたために捕まったヘンリー。
彼はなぜか同級生の名前も告げず、言い訳もせず3年の実刑を受け服役してしまう。
服役中に妻は去り、出所した彼は例の銀行の前で隣の劇場の舞台に立つ女優ジュリーの運転する車に軽く跳ねられてしまう。
かつて銀行と劇場の地下には密造酒を運ぶ地下道があったと偶然しったヘンリーは、
初めて自分で人生を変えてみようと思い立ち、本当に銀行強盗をする計画を立てる。
刑務所で世話になった老人マックスに協力を要請し、劇場に出入りするためにジュリーにも近づく。


というようなおはなし。

何とキアヌが脚本修正も大幅に関わって、製作に関わったというのですが……。

正直、45点。新年最初に観たのに……。

キアヌは本当に出演作のチョイスが微妙だなーと改めて思ったのです。
クライム・サスペンスって宣伝してたけど、クライムにもサスペンスにもコメディにもなりきれていない上に、2時間近い上映時間。そしてあまりにも淡々としていてヤマが無い。
オチもあっさりすぎて「えー!?」って感じでした。

ヘンリーは問題ありだと思いますよ。
銀行強盗をする、という事はOKでも銃を使うのは「人を怪我させるから」NG。
この感覚って倫理観の欠如というか、何かがおかしい。

ジュリーに夢中になって強盗計画がゆらぎそうになったりするんですが、
そもそも他人を巻きこんでいるのに、恋を優先させちゃおうとする。
この「いきあたりばったり感」。
ある意味ヘンリーという人物は見事に描き出されていたと思います。

ヘンリーをキアヌが淡々と演じているせいで、笑っていい話なのか何なのか。
無表情でどこか得体のしれない感じを演じさせると上手いとは思うんですが、
元々Sci-Fiなキアヌが大好きな私としては、JM,マトリックス、コンスタンティンのような硬質でクールな役を選んで欲しいと思ってしまうのです。
だからこそ余計に、消化不良な映画でした。

あ、でもピーター・ストーメアはクセのある役を演らせるとさすがだと思いました。
| mue[ミュー] | 【劇場で観た映画】 | 21:58 | - | trackbacks(0) | -
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